日銀短観

 2015.4.1(水曜)音楽家哲学詩人法社会学者てっちゃんの株式教室(中央兜町音楽出版社、創業1981年元東京経済企画室) 午後1時配信版

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 <日銀短観
日銀短観は、「少し悪い」印象だが、想定内のこと。
そもそも大企業の「好況」が、地方や都会の下町にまで簡単に及ぶはずがない。
シモジモの民は、今日から相次ぐ「値上げラッシュ」に首をすくめている。
大企業と公務員以外は、賃金は上がらない。物価は上がる。不景気感があるのは当然なのだ。
しかしながら、かといって「アイアムノットアベ」などと酷評する評論家の側に組する気など毛頭ない。
大局としては、20数年来の「デフレ脱却」という政府目標は確実に成功しつつある。だから、耐えるしかない。
アベノミクスの失敗は、すなわち日本沈没を意味する。
我々はアベノミクスという「賭け」の船に乗ったのだから、今さらバタバタするよりも運命共同体と覚悟すべきである。

 お昼のワイドショーに触れたが、テレビは「市民の感覚」の写し絵だ。
小学生も「株を始めた」(いつか見た光景)とかいう「浮かれた光景」になるまで株は上昇を続ける。まだ、とうぶん先のことだ。
アメリカの「利上げ」も、どうせいつかは「通り過ぎる関門」というだけのことだ。個人のNISA口座もまだ出動してはいない。
大手ファンドの持ち高調整は、当然のこと。
大型一辺倒の限界が、倉元やインプレスの「大暴騰」に象徴されている。今日もストップ高、倉元889+150、インプレス405+80。
18900円台が出て、さらに18800円台があるかどうか微妙なところだが、下値なんかたかがしれている。
早晩、切り返して、東証が「大活況」となるのは時間の問題である。
大型株の循環物色からの「次の流れ」を読むことだ。

 絶好調の欧州経済、ちょっと腰折れのアメリカ経済、その中間を行く日本経済だが、いつまでも中国に遅れをとる訳には行くまい。
新設のアジア投資インフラ銀行は、中国自身が「4割」の決裁権を持つ。
トロイの木馬」説がある。
当面は、日米は「不参加」だが、様子を見ながら「懐に飛び込む」裏技も考慮すべきだろう。
「距離感」が、「拒否感一辺倒」となるのはまずい。中国の「軍事行動」の抑止効果も考えるべきだ。
午後1時、日経平均19030円。
東急建設696+16、MRT2390+54、名村造船1156+21、夢真907+10、
市光工業271+12、オンキョウ153+10、西華産業333+5